アルファブロガーとオタキングの「日本をどうすべえ対談」。ベーシックインカムを初め、普通の人にはなかなか過激というか突飛に思える提案がてんこ盛りなので、気が短い人は「荒唐無稽だ!」「金を持ってる連中の戯れ言だ!」と切って捨てたくなるかも知れない。
正直言うと自分も、ご両人のぶっ飛んだ(と思える)提案に乗るのは躊躇してしまう。でも、ただの世迷いごとだとも思えない。
今の自分にとっては本書の提案はまだ極論*1に思えるが、極論は想像と思考の幅を広げるのに大いに役に立つ。極論を知っていれば、少々奇抜な話を聞いても「あれよりは現実的かな」と少なくとも話を聞く気にはなれそうだ。
それでも個人的には本書の内容はまだSFにしか思えないが、本書を読んで社会変革の可能性に気づいた人たちが行動を始めることで、意外と早くご両人の提唱するような社会が実現してしまうかも知れない。(あたかもガンダムが2足歩行ロボット開発に影響を与えたように。)
楽しみなような、ちょっと怖いような。
未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論posted with amazlet at 10.07.31
*1:極論ではなくて論理的帰結だと言われてしまうかもしれないが