『カーニヴァル化する社会』

いまいちであったので途中からは流し読み。他の本で何度か引用されていたこともあって読んでみたのだが、結局何が言いたかったのかよく理解できなかった。
ワールドカップやネット上の「祭り」と若年層の労働問題に着目した点は悪くないと思うが、いかんせん論旨がわかりにくい。文章そのもののわかりやすさは全体的には普通なのだが、「第2章 ずっと自分を見張っていたい -情報社会における監視」はほかに比べて論文調で読みにくい。そもそもこの章の存在理由が分からない。もしかしたら本にするのにページが足りなかったので以前の論文から転用したのかもしれない。

カーニヴァル化する社会
鈴木 謙介
講談社
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