科学者満足度、最下位の国

 あれだ。最近の日本の研究者は性根が軟弱でゼータクに慣れてしまったからだ(笑)…とか書いたら怒られるかな。
http://mainichi.jp/select/science/news/20100624ddm002040135000c.html

 それによると、日本は「休日」(0.424点)「労働時間」(0.448点)「研究テーマの独立性」(0.567点)「上司や同僚からの指導」(0.442点)の4項目で最下位を記録し、デンマークの点数の5〜7割だった。残りの「給与」など4項目も12〜15位にとどまった。

 不満の大きいのが「労働時間(休日)」、「研究テーマの独立性」、「上司や同僚からの指導」なのだとか。これらの待遇というか考え方は(間接的には行政や大学組織の影響があるにしても)それぞれの研究室の責任者の考えに拠る部分が大きい。
 結局、研究室のボスの多くに経営能力に欠けているってことなのだろう。

 科学技術政策に詳しい角南(すなみ)篤・政策研究大学院大准教授は「日本は、中印より施設面などの研究環境は劣らないはずだ。しかし満足度が低いのは、奴隷的な労働環境で将来性を見いだせていないためと言える」と指摘する。

 「奴隷的な労働環境」とはよくぞ言ったもの。日本の大学の研究室には、封建的・徒弟制・年功序列といった旧来の日本的経営をしているところが少なくない。そういう職場の若手研究者が感じる閉塞感は相当なものだろう。