入口戦略オンリー

夢のあるITには若手が殺到している 刹那的な業態が見切られただけ - 雑種路線でいこう

どうして既存の産業構造を維持したままPRさえすれば若者がやってくるとでも考えているのか、理解に苦しむ。

同感です。入口で呼び込みをかければ引っかかるカモがいると思っている人が多いからかも。
ふと理系離れ対策がかぶって見えた。
理系離れとか博士離れも、「授業が分からない」「実験や演習で忙しいのに生涯賃金が文系より少ない」「卒業してもパートタイム職(ポスドク)しかない」などの将来のデメリットが知れ渡ってきたことも大きな原因ではないかと思っている。
理系離れをなんとかするには、そういった悪い印象が誤解であるなら誤解を解かないといけないし、事実であるなら具体的な改善策を提示する必要があるだろう。
だが、実際には小中学生に手品を見せて「科学はおもしろいよ」と毒にも薬にもならない呼び込みをかける以外に何か手が打たれているとは聞いたことがない。念のために言うと、別にでんじろう先生のような人達の活動にけちをつけつもりは無い。ただ、将来損になりそうだと思わせる要素を放置しておいたままでは、たとえ理科手品で呼び込みに成功しても、数年もすればやがて学生は理科や数学から離れていくだろうと思う。
理科手品で理数系に興味を持った中学生も、授業が分からなくてつまらなければ嫌になるだろうし、たとえ興味が持続したとしても大学進学を考え出すころに

 「ものづくりは実に面白い。その面白いことを毎日できるわけだから、技術者の給料は安くてもいいのです。それで十分幸せなんですから」

などと経営者言っているのを聞かされれば、もっと楽で儲かりそうな学科に目が行くのも無理はないと思う。