足りないのは知識なのか?

http://www.asahi.com/life/update/0623/TKY200706230294.html
悪く言えば往年の「デモシカ教師」を増やそうということ。理科離れ対策としてはかなりピント外れな気がする。

とはいえ、現場が理科の専門知識をもつ人員を求めているのなら十分意味はあるだろう。

心配なのは、ちゃんと人選しないと逆効果になりかねないということ。多くの大学教員を見れば明らかなように専門知識を持っていることと教師が務まるということは別問題である。相手に理解できるように話す技術のない人間に教師をさせては、余計に理科離れが進みかねない。
相手に理解してもらう技術とは、いわゆるコミュニケーション能力だが、コミュニケーション能力が無いのが理系の欠点なのではなかったけ?

とか考えると、理系学生の就職率偽装対策で言ってるだけじゃないかという疑いも…。

なにより「そうか大学院まで出ても,せいぜいこの程度にしかなれないのか」という現実を見れば,彼らが理系の博士に憧れを抱くだろうか.むしろ夢が壊れるのがそれだけ早くなるだけではないか?
「理科離れ対策に「博士」の先生増員を」 - カレーなる辛口Javaな転職日記

それと、大学院を出た人が科学技術に良い心象を持っているとも限らない。アカデミックな世界の実情を知りながら、子供に夢を語れるだろうか?
「理系は損だから止めとけ」とか言ってしまいそう。