「泥のように働く」の元ネタ

http://blog.goo.ne.jp/chorinkai/e/94a4561ce8f3661624dd94bdab5a9524
「頑張らなくていいから仕事しなさい」と言ってのけた丹羽宇一郎さんにしては、えらく保守的な発言だな、と思っていたらやはりちょっと違うニュアンスだったようだ。

評価するのは未知の世界に挑戦する情熱、逆風での競争力があるか。さらに相手の立場や社会的な視点から物事を考えられる良識と常識を持っているかだ。


リーダーとしての資質は仕事でしか磨くことができない。うちの会社は入社したら完全なゼロからのスタート。平等に機会を与え、だれにも平安な道を用意するつもりはない。厳しくかつ戦略的に鍛え上げる。


まず入社して十年間は泥のように働いてもらう。はい上がる気力や苦しい時に周囲を思いやる気持ちを育てるには、どん底に突き落とすしかない。

つまり、社員の処遇の話ではなく、リーダーを育てるために10年くらいは厳しい環境を用意するということらしい。個人的には「はい上がる気力や周囲を思いやる気持ち」が育てられるものかどうか疑問だけど。

毎日深夜まで会社にいろとは言わない。本を読み、人と会い、ものを考えることで知的能力を再生産する努力を続けることだ。大変ですよ。ついて来られない社員が出ても仕方ない。

元の話は「もっと貪欲になれ」「十年スパンで教育を考えるのが経営者の仕事だ」という話なんですけどね。

http://d.hatena.ne.jp/t_yano/20080529