リーフレットの英語訳の詰めと、新規のプログラミングの開始。
 プログラミングの方は正式な案件でもないし、出来たとしても機械が想定どおりに動くかどうかも分からないというフワフワした話である。
 自分としては、別の案件に関してやった方がいいと思っている仕事がいくつかあるが、上司は必要無いと考えているらしい。と言え上司としては、部下に何もさせないでいるわけにもいかないということで、多少無理やりにひねり出した感のある仕事だったりする。
 自分としても、この仕事についてはやる意味が無いとまでは思ってなくて、やってみる価値はあると考えている。ただ、いつものごとく上司の指示は順番が間違っているように思える。前回と同じく、基礎研究が済んでないのに試作品を作らせるような。ありあわせの機材と使い捨てのプログラミングで「やってみる」だけならすぐにできるのに、それをせずに数週間かけて体裁を整えたソフトウェアを作らせていたのでは失敗時の損失が無意味に大きくなる。
 実際、去年もまったく同じやり方をして、ソフトウェアはもちろんリーフレットまで作らせようとしたのに肝心の機械が思ったように動作しなくて尻切れトンボになった案件があった。前回の反省でそういう話をしたこともあったが、どうもちゃんと理解されてないようだ。もともと電子回路の実装技術者である上司には、回路基板やメカのように「目に見えるもの」を製作する前の段階での調査や実験の必要性を理解できないのかも知れない。
 というわけで、今回もまた「見た目は製品レベルまでモノは作ったけど使い物になりませんでした」という結果になる懸念があるが、上司の進め方に口出し出来ない以上、自分の担当分をしっかりやるしかないわけで…。