午前中は次の実験の準備。
 実験で調べることになっている試作品はまだとても商品にできそうなレベルにないので、今の段階で実験の準備をしてもまず無意味なのだけど、商品化の最低スペックを理解できない上司のごり押しで実験の真似事をしなくてはならない。まあ次の試作品の出来次第では、今のうちに実験系を構築しておいても無駄にならないかも知れないのでこれまでの実験ごっこに比べれば虚しさはだいぶマシ。
 午後、一緒にやってる後輩と一緒に上司に呼ばれてミーティング。昨日の資料を関連部署の責任者たちに見せたら仕事の目的が分からないとか、他社製品との比較は無いのかとか言われたらしい。
 実験結果だけ出せとだけ指示されたのでそうしたけど、そういうことに使う資料だったなら、以前から備忘代わりにまとめている資料を出したのだけど。て言うか、責任者である上司がその場でそんなことに答えられなくてどーするのさ?
 もちろんてなことをわざわざ言うはずもなく、いつも通り、だらだらと続く上司の話を後輩と二人押し黙ってやり過ごした。報告書の締め切りがどうとかいろいろ言われたが、どうせまたその時になったら何かとむちゃくちゃを言い出すのだろうな。