今日は午後からは上司が主導している受注案件の性能試験の手伝いをすることになっている。昨日の夕方に上司から「明日の午後に装置が完成するから、性能評価を始めるように」と言われている。でも、おそらくこの予定が守られることは無いだろう。
 そもそも当初の予定では、先週で機械の組み立てが終わっていたはずで既に1週間近く遅延している。そのおかげで(?)たしかに一見すると組み立ては9割くらい終わっているように見える。しかし、実際はまだ仮組み状態だし、機械部分も回路部分も動作のチェックはまだなされていない。
 この状況を考えると、この「明日の午後まで」(つまり今日の午前中)に終わるのはあくまで組み立てで、いざ動作させるといくつかはミスや要修正箇所が見つかるに違いない。
 さらに言うとこれまでの経験からして、おそらくまだ2ヶ所くらいは機械もしくは回路の間違いが見つかると思われる。また、月曜は会議やら来客やらで上司があまり作業時間を取れないだろうから、修正・修理は火曜にずれ込む可能性が高い。(さらに言うと、動作確認の際にも1つ2つは問題が見つかりそうな気がしているが、これは「動けばOK」な動作チェックでは見逃されると思う。)
 そういうわけで今日の午後から性能試験を始められるとは全く思っていない。とは言え万が一本当に完成してしまった場合のために、こちらも準備だけはしておかないといけない。
 それに、組み立て・動作チェックがどんなに遅れようと性能試験が予定通りに終わらなければ、性能試験をやる人間(つまり私)にすべての遅れの責任を被せられる可能性だってある。性能試験を高速で終わらせるたにも、準備はしておくに越したことはない。


 …で、どうなったかと言うと、あにはからんや、やはり夕方になって加工のミスが見つかった。上司が機械図面の修正を忘れたまま部品を発注していたらしく、社内で追加工しなければならなくなった。おかげで、組み立てを押し付けられ任されている後輩社員を手伝って残業するハメに(分解しにくい設計のため、加工する部品を取り外すだけでもえらい手間がかかった)。
 加工を終えて、後輩と上司と一緒に装置を再び組み立て、動作チェックを開始した。するとこれまたやはりいくつか問題点が。ほとんどは実用の上では支障がないものだったり、ちょっとした工夫で回避できるものだったが、回路の組み立てミスと思われる不具合と、光学系の設計ミスかもしれない問題も見つかった。
 はたして完動はいつになるだろう…?。