研究費が尽きて一番困窮するのは

(注)以下の記述には個人的な恨み成分が多量に含まれています。
根なし草的な科学政策行政ジャパン : 生きるすべ IKIRU-SUBE 柳田充弘ブログ

世の中には二つのタイプの研究者がいて、研究費が無くなっても月給はもらえて生活自体はやっていけるというひとたちと、研究費が無くなったら、月給がもらえなくなる人たちです。つまり失業してしまうのです。

 大学院生なんかもっと悲惨で、ボスが研究費を取り損ねたら、研究が頓挫して学位を取れなくなり、就職しようにもこの求人難、しかも新卒採用枠には入れない*1
 自分に投資した学費が全部パアになった上で失業するので、マイナスから社会人生活がスタートすることになる。
 対して教授や助教授は、研究意欲を捨てることができれば大抵は定年まで安泰に過ごせる。
 さらに学生の研究が停滞していることを利用して、いつまでも手元に留め置いて便利にコキ使ったり、指導が面倒になれば「研究も進んでないし、全部あきらめて大学を辞めたら?」と学生を追い出すことだってできる。
 (こういう行為を防ぐ制度は無いらしいから、こういうことをやっている教授は確実に存在する)

ヘタすると、過激に高額な研究費など死にそうな病人に大きなステーキを無理矢理たべさせるようなものになってしまうかもしれません。

 例の予算だとしたら、あれは病人ではなく富める研究者をさらに法外に富ませるようなところがあったのでそういう心配はおそらく無い。(おこぼれをアテにしていた人の中には干上がりそうな人もいるかも知れないけど。)

*1:前の就職氷河期の自分がこういう状況だった