朝礼、ミーティング。
午前中は午後からの実験につかう回路に合わせてファームウェアのソースを変更する。デジタルでやっている信号演算を回路に替えたときの変化を見たいので、ソース上で内部の計算をすっ飛ばしてADから読んだ値をそのままDAに出力するようにする。わざわざAD−DAを経由するのはデジタル化した信号値をこれまでと同じように測定データとしてモニタできるようにするため。

午後から同僚と一緒にこの回路の動作の確認実験。この実験はこの前上役から指示されたものだが、何を目的にしているのかがはっきりしない。デジタルをアナログに置き換えれば何がしかの差は出るかも知れないけど、その「何がしか」をどう測定して、それを性能改善にどう生かすのかという見通しが無い。「とりあえずやってみました」「なんか違う感じでした」「でも理由は分かりません、以上」になる気配が濃厚だ。
実験を始めたらソース変更のミスが1,2個顕在化したのでその都度ソースを修正しながら進めた。途中でDAからスパイク状のノイズが出るという最悪のトラブルが再発して死にたくなったが、どうにか回避方法を発見して先に進めることができた。
まず実際に簡単な測定をしてみた限りでは、デジタルとアナログのそれぞれで測定した結果に顕著な差は無く、自分と同僚でどちら良いか意見が分かれる程度だった。続いて外部から矩形波の変調を入力したときの応答を観察した。こちらの実験ではもう少し分かりやすい形で違いが出た。続きは明日。