出社途中の道路がえらく混んでいて、その上、トラックとのすれ違いで立ち往生していたどこかの主婦の車にブロックされてしまい、数分遅刻してしまった。
日中は社内のパソコン相談を何件か。この前社内のサーバーを置き換えてから、五月雨のように細かいトラブルが起こっている。多くはサーバー上のファイルを直接使うようにしていて、そのサーバーが無くなったことで何らかの不具合(たいてい動作が極端に遅くなる)が起こるというもの。この前は、既に存在しないサーバー上にログファイルを作るようにアプリを設定していたせいで、アプリの起動に1分近くかかるマシンがあった。今日も、既に存在しないサーバー上のドライブをマウントしていたせいで、マイコンピュータを開くのが極端に遅くなっていた。
そういう雑用をしつつ、昨日の実験の宿題になっているフィルタの実装について調べた。どうも今のデジタルフィルタは、アルゴリズムを吟味せずに急いで実装したせいで、特性がイマイチ良くない可能性がある。また、デジタルフィルタを実装するにはアンチエリアシング*1用のアナログフィルタが必要になるけど、どうもこのアナログフィルタのカットオフ周波数が高すぎる気がする。ではどれくらいのカットオフ周波数で何次のフィルタ回路にすれば良いのかというと、それらを決めるために、系の2次要素(共振する要素)の共振周波数を踏まえて必要がある(と思う)。
そういったことをうだうだと考えていたが、今日もうつ症状が強くてどうにも思考がまとまらない。


終業後、実験室をのぞいたら同僚が昨日の実験の続きを始めるところだった。
とっとと帰るつもりが、実験につきあってすっかり遅くなった。
実験では昨日の結果をもう少し詳しく調べた。昨日はデジタルとアナログの信号処理で性能の違いが現れていた。今日はデジタル処理のパラメータの調整ををもっと詰めて、どうやっても同じ性能を出せないかどうかを調べてみた。結果、全く同じとでは言えないまでも、かなり近い性能が出ることが分かった。
後考えられることは、低帯域通過フィルタ(Low Pass Filter)の有無だろうか。アナログ回路には可変式のLPFが入れられているが、デジタルには無い(正確にはより高周波帯のLPFが入っている)。アナログ回路の動作がフィルタの調整にかなり依存することから考えても、フィルタが重要な働きをしている可能性がある。
明日、回路の実装者にアナログ回路のLPFの帯域を確認して、デジタル系に同程度のフィルタを実装することを検討する。

*1:いわゆる周波数の"折り返し"を無くすために、サンプリング周波数の半分以上の周波数を除去する