IT関連業種の年収表

データ3 文理の年収格差も職種でばらつきが見られる (単位:万円)
職種 文系 理系
コンサルタント、アナリスト、プリセールス 683.3 691.3
通信インフラ設計・構築(キャリア・ISP系) 542.9 670.0
社内情報システム、MIS 542.9 571.1
システム開発(Web・オープン系) 523.2 505.7
ネットワーク設計・構築(LAN・Web系) 494.4 617.5
研究、特許、テクニカルマーケティング、品質管理ほか 494.4 601.4
運用、監視、テクニカルサポート、保守 491.4 573.2
技術系(ソフトウェア、ネットワーク) 480.4 487.0
パッケージソフトミドルウェア開発 446.4 590.0
システム開発(汎用機系) 424.1 570.3
システム開発マイコンファームウェア・制御系) 375.0 516.1

“理系vs文系”出身学部で比較!ホントの給与格差|【Tech総研】

 いずれにしても、この調査は「生涯賃金は文系が有利」という通説に対して、別の見方を示すものだ。

 なんでやねん。この調査から分かるのはあくまで「IT系の業種では」理系出身者の賃金が高めということだけ。生涯賃金の文理格差を云々言うなら例えば銀行(今は違うか)や官庁のような文系偏重と言われている業界でも同じ調査結果が出ていないといけない。
 おそらく世間では「IT系の仕事には科学・数学の知識が役に立つ」と思われているためにIT系の業種で理系の賃金が高めになっているのだろう。実際、例えば数学をバリバリに使う仕事なら、高校で数学を捨てた人よりも大学でも数学を勉強したことのある人の方が仕事ができる可能性は高く、結果的に賃金も高くなるのは自然なこと。
 特定の業界だけ取り上げて「ほら平等でしょ」と言うのはインチキ。

つまり、同じ技術系職種なら、理系出身者はその強みを十分発揮できているということだ。

だから「同じ技術系職種」なら当たり前だって。

能力評価は出身学部のいかんではなく、こうした実務に則したスキルを通して評価されるような時代。文と理に立ちはだかる“壁”は、しだいに崩れつつあるようだ。

 だから違うって。いろんな職種(担当業務)の間で共通の評価基準を作るのが難しいのが問題。
 例えばある製品が売れたとして、その報酬を技術者と営業とで分配したときに、技術者の多くが「営業の連中は取りすぎだ!」と不満を持っているのが文理格差感。(ただし、技術者側の感想が正しいかどうかは別の話。)報酬には賃金だけでなく昇進の機会なども含まれるし。