内需拡大なんてできるのか

サブプライム問題と円高で、「内需拡大」という言葉をメディアで見かけるようになった。でも素人頭ではどう考えてもそんなことができるように思えない。
社会保障費は上がってる。物価は上がりつつある。消費人口は減り始めている。でも給料は上がらない。
この状況でどんな手段で内需を増やせるというのだろう?
内需拡大」なんていう主張については、なんか変じゃないか? 論理的に可能なのか? 言ってる連中はもしかして嘘つきなんじゃないのか? と思えてならない。かといって自分が正しいと主張するほどの根拠も無い。

とか思案していたところで次の記事をみつけた。経済には不案内なので、内容の真偽は判断できないが説明には納得できた。
http://www.mypress.jp/v2_writers/yuigahama/story/?story_id=1720219
http://www.mypress.jp/v2_writers/yuigahama/story/?story_id=1777952

いずれにしても、輸出立国日本が輸出がだめになるから、これからは内需中心の経済にするなんていう事は論理的になりたたないという事を認識してほしいものです。

ふむふむ。

  これは供給面の話ですが、需要面でも、輸出で稼いでいた人達の仕事が減るので、収入が減る結果、需要も減ることになります。ですから、バランスは取れる事になりますが、内需は増えるどころが、減るのです。これは即ち、国民が貧しくなるということなのです。与党も野党も政府に対して、緊急の経済対策として、内需拡大の為の景気刺激策を求めています。何をどうするかは色々議論がありますが、要するに、国が借金を増やして、その借金で無理矢理公共工事とかの消費をして、仕事量が減っていた建設会社や建設作業員に仕事を与えるという事なのでしょう。

なるほど。

 日本はその逆で、人口減社会高齢化社会で将来の発展性が疑わしく、まともな金利を支払う力もなく、国の財政はがたがたで、老後の面倒を国が見てくれるとも思えない社会になりつつあります。それを改善する立場にある政治は政争を繰り返し、官僚は腐敗、改革は後退し、誰も日本が将来よりよい社会になるとは思っていません。何せ財政赤字が先進国最悪で、福祉にまわる金までカットしなければ行けないのに、高度成長時代に作った道路計画を見直すこと無く、さらに借金を重ねながら強行しようという国なのですから。だからこそ、企業は輸出で稼いだ金を外国に投資し、個人は老後が不安だから貯金し、より利回りのよい外貨預金を選ぶのです。

 ですから大機小機が処方箋は簡単で、貿易で稼いだ金を円にして、国内で使えばよいと言っても、そうするだけのインセンティブが働かないのです。結局、金は安全で利回りの良い国に流れるのであり、老後が不安であれば消費ではなく貯蓄にまわるという、二つの自然の摂理が働いた結果、今の内需不振に陥っているのです。ですから、その状況を解決するには政治がよくなり、国民や企業が日本の将来に自信と夢を持てるようになることしかありません。今のようにリーダー不在でぶざまな政争を繰り返しているようではとても内需振興など起こるはずがないのです。

…なるほど。