本と論文の違い

本について勝手気ままな批判をする者は多いが、「では、自分で書けば」と促すと、ほぼ確実に全員が逃げ出してしまう。こういうのを無責任という訳だが、本当にそういう輩ばかりである。
本を書くということはどういうことか

ぐうの音も出ない。

本を1冊書けば、ミスは当然は入ってしまうだろう。些細な辻褄などどうでもよいことで、本全体として何を主張しているかが大切である。なのに、某国の阿呆な教育のせいか、重箱の隅しか指摘しない者が多い。本人は本を読んだつもりだろうが、実際は読めていない。
本を書くということはどういうことか

大学では、ほとんど誰も読まない論文を書くようだが、あれは殆ど書く訓練にならない。実際、大卒、大学院卒に、何らかのまとまったものを書いてもらおうとすると、殆どが逃げ出したり、とんでもない出来だったりすることが多いことからも、論文を書くことと、書くことが如何に違うかがわかるだろう。
本を書くということはどういうことか

本を書くのは、どんな勉強よりも勉強になる。自分の考えがまとまっていないと、本にならないのである。できることなら、学生、院生の間に、1冊くらい本を出版してみる経験をしておいて欲しいものだ。
本を書くということはどういうことか