ハラスメントは連鎖するから教授会で揉めるのは勘弁してください

同じくシンポジウム: 科学研究における「不正」の構造 : 5号館を出てへのコメント。(強調は私が同意する箇所)

時折立ち寄らせて戴いています。ポスドク時代、激しいアカハラを受けた時はただそこを去るだけでしたが、大学教官になってからはそうも行きません。女性教官が少ないこともあって今まで大学内外から多くの相談を受けましたし、自分が仕えていた教授のアカハラの対処にも悩みました。大学の対策で不十分だと思うのは、訴えるか訴えないか、教授を潰すか潰さないか、という二者択一に陥りがちだという点です。教授を潰すことは、他の記事にもお書きになったように研究室の解散となり、被害者の学生をさらに傷つけることになります。また、ハラスメントを起こす教授は、単純に幼稚な方も多いですが、心の病などの問題を抱えている場合もあり、教授へのカウンセリングなどで状況が改善される場合もあります。学生が望んでいることは教授がまっとうな仕事をすることですが、そこを上手く調整する役割の方がいないんですよね。私は退職後、そういう仕事をしてみたいと思うことがあります。

国や大学や研究科が教授をいじめると、その研究室のスタッフや学生までに被害が及ぶという話。