専用ボードが無くても、ソフトウェアがデモモードで起動するように修正中。
午後までに、おおまかなリファクタリングは終了。ためしにデモモードで動かすと、終了時にあるスレッドが無限ループに入ってしまう。デモモードでは処理が少ないためにスレッド間の同期に問題が起こるようだ。

実験準備

午後からは手伝い実験の準備。この実験は昔私がやっていたのだが、あまり良い印象はない。
当時は予算がなくて(というか他の目的に使い果たされた後で担当させられた)社内に転がっていたガラクタを集めてきて強引にプログラムを組んで動かした。そうこうして、目的どおりのデータをどうにか出したのだが、急に社長命令で新入社員に交替させられてしまった。その新入社員は研究開発の素人であったので、社長の言いなりになっていた。おそらくそれが狙いだったのだと思う。その後、社長の権限でかなりの費用を注ぎ込んで真空装置や回路や制御プログラムを開発していたようだ。しかし、社長の妄想に沿って開発方針がおかしな方向にねじまがって行き、結局モノにはならないまま忘れ去られてしまった。端から見ていた私は、その方向に進めてはダメだろうと思っていたが、口を挟んだら社長に怒られたので黙っていることにした。今の会社での装置開発はおおむねこのようにして失敗する。

今回は、そのときの装置の一部の動作を確認するためのものだ。この仕事も本来やるべきはずの部署の手に負えない(やれる人間がいない)ので、やれる人間に回ってきたものだ。中小企業では仕方のないことなのかもしれないが、仕事の成果は放り出した部署のものになるという実に不条理なシステムになっている。