朝っぱらから社内業務の改善グループの初回ミーティング。改善を言い出したのは去年の買収で入社してきた取締役で、目的もよく分からないまま各部署の中堅クラスの社員が集められた。取締役の話を聞いてみると、どうやらいわゆる(トヨタで有名な)改善のようなことをしたいらしい。それは結構なことだけど、部長クラス*1にろくな説明をせずに中堅クラスに動けと言われても困るなあ。最大の抵抗勢力は彼らなのに。
 自分以外のメンバーも訳の分からないまま集められて憮然としていた。特に繁忙期の部署の人間は時間を浪費させられたとお冠であった。そこまで拒絶反応を起こさなくてもいいのではないかとも思うが、確かにこのままでは単なる時間の無駄に終わる可能性は高い。
 個人的には、社員の誰も意識的にせよ無意識にせよ効率化など望んでいないと思われるので、改善は期待できないと思っている。なにより効率化によって社員が受けるメリットが示されていないので、他の社員に仕事のやり方を改善してもらうように頼むことが難しい。
 取締役は、業務の改善によって会社の収益が向上すれば給料なり賞与なりで報いるように社長に進言すると言ってはいる。でも社員はそういう言葉をほとんど信用することが出来ない。と言うのも、前の社長の時代に経営陣が会社の会計情報を隠したまま「儲かってないから」と給料を抑え続けてきたり、社内コンペの賞金を後から反故にすると言ったことをくり返して来たせいだ。
 まずは会社が社員に対して信用を回復し、部長クラスに業務改善の意志を植え付ける必要がある。具体低に改善を始められるのはそれからだろう。

 ともかく日中はプログラミング。あまりはかどらず。
 夕方から実験の付き合い。担当者が実験を終えるまでと居残っていたら、10時になっても終わる気配がない。特にすることも無いのでさすがに付き合いきれなくなって帰宅した。
 それにしても、担当者はなぜ実験を午後5時から始めたのだろうか。1〜2時間に1回程度装置の様子を見にいく以外はずっと放置できる実験なのに。朝に準備して、他の作業と並行してやっていれば夕方には終わっていただろうに。装置が他に使われていたとか、何か理由があったのかも知れないがあまりにも段取りが悪いのではなかろうか。

*1:この会社では見栄を貼って部長と称しているが、実際の権限・業務はせいぜい他社の課長レベル