朝から上司と揉めた。
昨日ようやく上司が自分で新規開発の装置を動かして、今朝その講評を聞いた。装置からPCへのデータ送信が一杯になったときに一時的に測定が停止させているのが気に入らないのだそうだ。実際、データ転送速度は私自身も開発の最初の時期から懸念していたことではある。ずいぶん前に仮測定をして装置を最高速で動かすと転送が間に合わなくなることを確認している。それに対して、社長からの指示は「転送が間に合わなくなったら一時的に装置の動作を停止しろ」であった。この方法では測定の品質が下がることは指摘したが、例のごとく「うるさい、とにかくその通りにやれ」と言いうことであったのでそれに従った。
だたし、この方針は必ずしも間違った決定であるとは言えない。「品質の低いデータは不要だから即座に測定を停止する」か、「データ品質が下がっても測定を停止させない」かのどちらが良いかは場合によるだろう。もちろん転送が遅れないというのが最善であるのは言うまでもない。
そういう判断と上からの指示を併せて現状では測定を一時停止させるようにしてあるのだが、今になって上司はそれがまずいと言い出した。そりゃ最善手に比べればまずいに決まっているが、その決定には異論を唱えなかったではありませんか。なんでいまごろになってそういうこと言い出すかな。

午後からはマニュアルの更新と新入社員の実験の補助。実験の補助は本来私の仕事ではないが、新入社員に装置の操作を覚えてもらうことで自分の負担を減らせること、初めて使う人がどこでつまづくかを知ること、さらにバグを見付けること、といったメリットがあるので出来るだけ協力するようにしている。

夜、その新入社員を捕まえて彼の専門である電子スピンについて色々教えてもらった。つい長時間引き留めてしまったが後から考えればちょっと悪いことをした。

このところずっと頭痛がして物事をうまく考えられない。今日は特にひどかった。