いまどきの若者は虚弱ですぐに自殺するのか

 日本のここがおかしいというブログ、筆者のご意見には同意できることも多いのだけど、若者・子供に対する見方には違和感を覚えることも少なくない。

 今回気になったのはこちら

日本のここがおかしい いじめのワクチン

大体、大人を含めた自殺は日本が世界一ですから、いかに日本の子供も、若者も耐性を持っていないかがわかります。幼児期にもっとワイルドに育てることをお勧めしたいですね。

 平成15年までのちょっと古い統計ではあるが、厚生労働省の「年齢別にみた自殺」によると、ワイルドさが求められるのは若年者より壮年者ではないかと思われる。
 男性についてだけ比較すると、図3によれば平成15年時点で年代別自殺率のピークは50代後半にある。また、図4の年代別自殺率の推移を見ても、昭和40年以降で自殺率が急上昇しているのも40〜50代である。20代前半の自殺率はほぼ横ばいで推移している。
 つまり昭和40年頃から若者の自殺率は大して変化していないが、40〜50代の自殺率は2倍程度に増えていると読み取れる。
 少なくともこの統計を見る限り、すぐに自殺する虚弱な若者が増えたとは言えないように思える。

 (ちなみに「http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_soc_tyosa-jikenjisatsu-year」に2
011年までの統計グラフが掲載されていているが、こちらは自殺者「率」ではなく自殺者「数」なので、母数の大きい団塊世代団塊ジュニア世代が属する年齢区分の数字が大きくなるのは当然なので、比較にしづらい。)