1年越しで開発してきた装置の第1ロットの一部の組み立てがほぼ終わった。それに合わせてファームウェアを書き込んだりUSB通信ICに情報を書き込んだり。
上司の脳内の予定では3月中に製品化するということだったので、こちらもそれに合わせてヘルプファイルやマニュアル用バインダやインストールCDなどの各種成果物を用意してある。何か抜けがあると激昂した上司に詰られるので準備は念入りにしてある。
その一方で上司が書くことになっているマニュアルはまだ影も形も無い。
機械や回路にせよソフトにせよ、「開発」には想定外の困難が付き物なのでやむなく予定が遅れることはある(だからといって遅れても構わないわけではないが)。それに対してマニュアルは、出来の良し悪しはともかく作るのに支障になるものはほとんど無い。また、対象である装置の仕様も1年前からほとんど変更されていない。にもかかわらず、1年近く前から書くことが決まっていたマニュアルが全く手付かずというのはどういうことなのだろう?
最初から困難と分かっていた開発が難航しても激昂するくせに、上司自身の怠慢でやれば確実にできる仕事が放置されるのは「やむを得ない」ことなのだろう。やってられないねえ。