朝から月例の全体勉強会(新社長の講演)。新しい社長は割と良い話をされるし、時間も30分程度と手頃なので苦にはならない。
 昼前から昼休みまでは、尻拭い案件の打ち合わせ。数年前に「そんなやり方では絶対に無理」と断言しておいた案件が案の定間に合いそうに無い(と言うか完成しそうにない)からと、代わりにこちらで作ったものを流用させて欲しいとの話が持ち上がってきた。「そんなやり方」というのは、ど素人にとある開発環境を与えてベンダーのセミナーに2ヶ月ほど送り込んだ後、丸投げして放置するというもの。件の開発環境はどこぞの大学の先生に勧められたとかどうとかで「誰でも簡単にソフトウェアが作れる」との謳い文句を頭から信じてしまったらしい。社内のソフトウェアの人間はもちろん、ベンダーの営業にまで「そこまで安易に考えていただいて困る」と言われても全く聞く気が無かった。自分に都合の良いファンタジーがすっかり気に入ってしまったようだ。
 こちらの意見を完全に無視して突っ走るということは開発に絶対の自信をお持ちなのか、もしくは完成しなくても構わないということだろう。お手並み拝見と高見の見物を決め込んでいたが、やはり進行ははかばかしく無い様子だった。で、その結果、今になってこちらに尻拭いを回そうということらしい。
 今回、代替案を持って相談にきたのは全員の忠告をシカトした責任者では無く、その下の人物。納期が近づいているのを見るに見かねて相談にきたらしい。当の責任者は未だに涼しい顔で新たなトラブルの種をせっせと撒き続けている。上司は上司で自分の工作を活用できる場ができるのが嬉しいのか、割と乗り気のようだ。仕様を合わせる負担はソフトウェアに押し付けるつもりかも知れない。
 実に実にけったくその悪い話だ。
 腹が立って仕事がはかどらないので早めに帰宅。