『”環境問題のウソ”のウソ』

環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(以降『環ウソ』)と併せて読みたい。て言うかセットでないと読む意味はあまり無い。セットで読めば情報リテラシーを考えるための良い参考書になると思う。
本書は『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』『環境問題はなぜウソがまかり通るのか2』を中心に世の「環境保護運動は間違っている」系書籍を批判する本。読んだ限りでは、本書の言い分の方が筋が通っているように思える。
私自身も『環ウソ』を読んだ時に、「何か変だな」と思う箇所はいくつかあったのだが、それらは科学的な内容についてであってリサイクル率やPETの使用量といった数字には疑いをもつことは無かった。本書では関係機関や自治体の公表している数字を事細かに調べて『環ウソ』のいい加減さを暴いていくという構成になっている。一読した感想としては、「これだけ調べるにはかなり手間がかかっただろう。ホントにお疲れ様っす」という感じ。

“環境問題のウソ”のウソ
山本 弘
楽工社
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