優秀な技術者は求められている…ただし格安で

日本のIT技術者が尊敬されなくなってきた――IPAイベントから − @IT

繁野氏は「ジェネラリスト指向でプロ人材への評価が低い」「(ユーザー企業の IT部門は)本業とは異なる専門家集団で社内的な地位が低い」などと指摘。

ホワイトカラーに比べて、職人(マンガ家なども含む)や専門家の立場が低いのは今の日本の悪いところだと思う。「マイスター」イタリアやフランスの事情とだいぶ違う気がする。

さらに、「情報サービス産業の工数ビジネスは生産性が悪い人のほうが売り上げが上がる。

社内での評価を見ても、生産性が低いがために納期前に慌てて残業する人物の方が仕事熱心に見えて評価が高かったりする。ひとえに上層部のマネジメント能力の欠如が原因。

優秀な技術者が求められているかというと、どうもそうではない。本当に優秀な技術者を育てるには産業構造から変えないといけない」と語った。

いやいや、技術者は優秀なほうが良いに決まっているし、経営陣もそう思っている。ただ、そのために投資したり、優秀な技術者に高い報酬や裁量を与えるのがイヤなだけ。

そういう人は『食わず女房』を読むと良い。