上司の書いた取説をチェックして間違いや修正点を朱で記入して返した。装置の用途やできることが書かれていなかったり名称や用語の説明が無かったりと、章立てや内容の取捨選択にもかなり問題があるが、そこは敢えて指摘すまい。(第三者の立会いなしで指摘して、難癖と取られては困るので)
 なので結局、誤字やちょいミス、名称の混乱(同一の対象物なのに2〜3通りの別々の名称だったりする箇所)などを中心に指摘した。
 全体としていまいちな点は、回路を作った人間の視点に偏った書き方になっていること。例えば、「つまみ」や「ダイヤル」と書くべきところが、「ボリューム」や「エンコーダ」のように書かれている。ボリュームやエンコーダで名称が統一されていればそれでも構わないが、外見の説明では何らかのラベルの振られたつまみやダイヤルと書かれていたりする(例:「GAINダイヤル」)。これでは中の回路を知らない人には何のことかはっきりしない。
 他にも、ADやらポテンショメータなどの回路用語がいきなり出てくるが、おそらくユーザーの半分以上はそれらがどういうものであるか知らない。