午前中はこの前上司が購入したNASのセットアップ。ActiveDirectoryへの参加とアクセス権の設定で少々手間取った。
 ActiveDirectoryに参加したのにドメインユーザーのリストが更新されなかったが、NASを再起動したらちゃんと更新された。
 共有フォルダへのアクセス権は、仕様が自分の常識と違ったため当惑させられた。普通の感覚なら、共有フォルダのアクセス権限は、「基本的にアクセス禁止」かつ「指定グループだけ読み取り可能」かつ「特定のユーザーだけ読み書き可能」のように指定すると思う*1。つまり「基本的に全員禁止」しておいて「特定のクライアントに対してのみ許可」を上書きしていく。
 ところがこのメーカーのNASは、「基本的に全員に許可」を与えておいて、「特定のクライアントのみ禁止」する形でアクセス権を設定するという不可解な仕様になっている。これじゃクライアント構成が変わるたびにNASのアクセス権を設定しなといけないではないか!*2
 正直、自分の目が信じられずに、何度も何度もメーカーの説明サイトを確認してしまった。でもやっぱりそういう仕様のようだ。一体誰がこんな仕様にしたのか、顔を見てみたいものだ。

 午後からは特注機能の実装。
 ランチャから起動したプロセスにメッセージを送って操作する機能は、実機で動作確認。実際に動かしてみると使い勝手の悪いところがいくつか見つかったので、メッセージの種類を増やして対処。
 そもそもこの機能は、他部署で進めているソフトが完成しなかったときの保険なので、今の時点で時間をかけて完成度を高める必要はない。ここまでで一旦区切りにしておく。
 引き続きもう一つの機能にかかる(これも上記と同じく保険的な機能)。装置の外部端子の状態を読んでソフトウェアの動作を切り替えるというもので、ハードウェアや処理速度が関係するだけ先の機能より難易度は少し高い。
 この数日、他の仕事をしながら基本的な設計は済ませておいたので、その設計に基づいて実装を進めた。


 そう言えば、一昨日の電圧がおかしいという騒動は、回路中の可変抵抗が調整されていなかったのが原因だったとか。作業者のミスではなく、上司が書いた調整手順書に記載が漏れていたらしい。やっぱりな。

*1:例えば、ある社員の共有フォルダの中身はその社員だけが書き込めて、ドメインメンバのパソコンからは読み取りのみ可能で、一時的にネットワークに接続している来客などにはアクセス禁止にするとか

*2:例えば、新入社員が入ったら全ての既存の社員の共有フォルダに対して新入社員が書き込めないように設定して回らないといけない