タスクキラーは要らない?

(追記:以下はAndroid 2.1での話)
 ここしばらくHTC Desire(Android2.1)のバッテリーの持ち時間がひどく短くなっていた。夜寝る前に100%に充電しておいても朝起きたときには60%台まで減っていたり。スリープ状態で5〜6時間おいただけでこんなに減るのでは、普通に使用しながらだと3〜4時間しか持たない。
 さすがにこれはおかしかろうと考え、試しにタスクキラーの類を使わないようにしてみた。すると効果はてきめんで、一晩でのバッテリーの減り具合が100%→60%から100%→95%くらいまで改善した。時々メールやRSSを確認する程度の使い方なら、1日くらいはバッテリーが持つようになった。
 一体何がそんなに電力を食っていたのだろうか。メニューの「設定」-「この携帯電話について」-「バッテリー」-「電池消費量」で電力消費の内訳をみると、減りが激しいとき(タスクキラーを有効にしたとき)は「アンドロイドOS*1」や「Androidシステム」が上位を占めている。それに対して、タスクキラーを無効にしたときは、「セルスタンバイ」と「アイドル状態」が大部分を占めているようだ。ということは、タスクキラーを有効にしているときに電力を多く消費するのは、何か特定のアプリではなくAndoroidシステム自体というなのだろう。

 推測するに、おそらくタスクキラーでKillされたアプリやサービスが、HTC Desireのシステムによって定期的に再起動されていたのが電力消費の原因なのだろう。つまりタスクキラーがKillしてはHTC Desireのシステムが再起動するといったイタチゴッコが繰り返されていて、それが電力を無駄に消費していたのではないかと思う。タスクキラーを無効にすることでこのイタチゴッコも無くなり、電力消費も改善されたのではないだろうか。
 ともかく使用上の問題は改善されたので今回はこれ以上深追いはしない。と言うか、システムを直接調べる方法が分からない。


 なお念のために断っておくけど、タスクキラーを使うことで電力をやたらに消費していたのは、タスクキラーのせいというよりも、設定の仕方がまずかったのだと思う。Killするアプリを丁寧に選んで設定してやればタスクキラーで電力消費を改善できると思う。ただし、最適な設定はトライアンドエラーを繰り返して時間をかけて見極める必要がありそうだ。

 ちなみに使っていたタスクキラーは、Advanced Task ManagerTask Managerで。Advanced Task Managerには一定周期で指定したタスクをKillさせ。Task Managerはスリープ状態になったときに指定したタスクをKillさせるという使い方をしていた。
 

関連:タスクキラーその後 - どことなく技術屋な日々

*1:だったっけ?