『鳩山由紀夫の政治を科学する』

 読んでる途中で他の本に埋もれてしまって読むのがちょっと遅くなった。
 前作の『バカヤロー経済学』と同様に、科学作家の竹内薫氏が"霞ヶ関埋蔵金男"の高橋洋一氏に政治や経済のことをあれこれ解説してもらう形の対談本。今回のテーマである民主党マニフェストについて、民主党政権やその利害関係者の思惑について高橋氏が歯に衣着せぬ解説をしている。
 書名にあるとおり、本書は、物理学の専門家である竹内氏と数学の専門家である高橋氏の二人が「鳩山政治を科学的に分析する」という触れ込みになっている。と言ってもそのココロは、科学や数学を駆使して分析しようというよりも*1、「理系らしく空気を読まずに思ったとおりのことを言い放つ」ことにある。特に高橋氏のすがすがしいぶっちゃけっぷりのおかげで、政治オンチの理系人にでも読める楽しい読み物になっている。

高橋洋一氏の連載中のコラムはこちら「高橋洋一「ニュースの深層」 | 現代ビジネス

*1:一応は陰関数とか最適化とかそれっぽい数学用語は出てくるものの