エンジニアの地位が高い国

フランスのエンジニアは社会的地位が高い | フランスの日々

フランスでは数学ができないとエリートになれないと言っても過言ではありません。

フランスの大企業の社長の85%以上は、グランゼコールのエンジニア達によって占められています。

フランスでは大部分の人は気ままに暮らし、一部のエリートがすべてにおいてリーダーシップを発揮します。そうすると自然にリーダーが全てを決定し、庶民はリーダーの指示通りに働くことになります。そういった場合、実際の業務を把握する実学志向のリーダーが求められます。反対に日本では、フランスと比べると全員の能力が均一で、庶民が猛烈に働きます。自然にリーダーが全てを決定して指示を出す重要性が低くなります。よって日本では、業務の全てを仕切る能力を持つリーダーではなく、いわゆる徳のあるリーダーが求められる傾向があります。

 なるほど。
 とすると、日本の理科離れ対策が「質の向上」より「頭数の増加」に偏りがちなのは、兵隊の数を増やすのが目的だからか。リーダーはいままで通り法律や政治や経済の人がやるから、従順でそこそこ使える労働力としての技術者・研究者が欲しい、と。