国際成人力調査

http://www.kyozaishinbun.com/article/news/05/pisapiaac2011.html

 経済協力開発機構OECD)は、「成人が社会で必要とされる能力」を測定する初の世界的調査「国際成人力調査(PIAAC:ピアック)」を2011年に実施予定。日本も、文部科学省国立教育政策研究所が中心となって調査に参加する予定。2010年に予備調査、2011年夏に本調査を行い、結果は2013年に世界同時公表される見込み。

 ピアックは、OECDが世界の15歳の子どもたちを対象として行っている「国際学習到達度調査(PISA)」の大人版。日本、アメリカ、イギリス、フランス、フィンランド、韓国など計25カ国が参加する。16〜65歳を「成人」として各国で無作為に抽出された男女5000人を対象にピアック調査員が直接面接、パソコンを使って出題する。

 文部省の国立教育政策研究所によると、問題は「読解力」「数学力」「ITを活用した問題解決能力」の3項目が用意されている。「読解力」や「数学力」では、世界の気温変化が示された図の情報を分析するなど、文章や図表から情報を読み取って活用する能力などを測定するようだ。

 「文部省」っていつの時代?とかいう細かい突っ込みはおいといて

 国立教育政策研究所では、この調査で「日本の大人の学力」の把握に取り組むとともに国際比較に乗り出すという。世代間の能力差など、日本の教育について考えるソースにしたい考え。PISAでは日本の教育水準低下が指摘され話題となったが、ピアックはそれに並ぶ衝撃を与えるのだろうか。

 今から結果が楽しみ(皮肉的な意味で)。
 予想するなら、日本は25カ国中15位くらいだろうか?日本の大人は、終身雇用と長時間労働の影響で学習の習慣が無いので、年齢が上がるほどに日本の順位が下がるかもしれない。


「日本人はバカになった」は本当か (週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(5/7)

 実は、大人もバカなのだ―。尾木氏は大人の責任を追及するが、確かに大人が学生のことを笑っていられるのはいまのうちかもしれない。いま、世界では「大人の学力」を測ろうという動きが盛んになっている。

 国際的に労働市場が流動化するなかで、各国の大人がどれだけの能力を持っているのかを測る必要があるのではないかという議論がでてきました。そこでOECD加盟国(日本、アメリカ、イギリス、フランス、韓国、フィンランドなど)で、16歳から65歳を対象とした調査を行い、ビジネススキルや基礎学力を測ることになったんです。