『絶対困らない議論の方法』

前になんとなく買った絶対困らない議論の方法―なぜ、「へ理屈」が大切なのかを読んでいてずっこけそうになった。

もしもあなたの議論の相手が、運の悪いことに「論理以外の力で勝とうとする以外に能のない人」なら、あなたは直ちに議論をやめるべきです。

言うまでもなく、バカが相手の議論をしてはなりません。

言いたいことは分かるが、それを言っちゃおしまいではないか。アタマの固い老人や声の大きいだけのオッサンの暴走を止めるための参考にしたかったのに。
と、ここまで書いて気が付いたが、本書で述べているのは「議論」の方法であって「説得」の方法ではないのだった。なので論理が前提にあるのは当り前なのだ。「議論」は相手がルールを守るのが前提であるが、「説得」は相手にそれを求めない。ルール無用の凶悪犯には「説得」を試みても「議論」をすることはできない。
そういう意味で私の目的と本の内容とがズレていたようだ。