他国と同じでないといけないか

日本社会のある部分を批判する際、よく「こんなことをするのは日本だけだ」という言い方がありますが、私はいつも違和感を覚えます。たまたまの事情やタイミングによって、その時に行うことが他国と違うことが、どこの国にもよくあります。判断基準も示さず、「他にいないから」というロジックはアンフェアだと思います。
(中略)
「・・・するのは○○だけだ」という批判方法は明らかに基準を示さない、幼い群集心理を利用した乱暴な方法です。このロジックで議論に勝てるならば、その議論は本質について行われてない証拠です。このロジックに納得するならば、人生も社会も羅針盤を失うでしょう。
アンフェアなロジック: 宋文洲のメルマガの読者広場

核を持つ「あたりまえの国」とかいうのも同じロジックですかね。「あたりまえ」かどうかなんて核装備の是非とは関係ないと思うのだが。それでも、周りと同じでないと不安になる日本人を操作するためにはかなり効く手段なのだろう。
「自分だけが周りと違う」というのは自分のことを見直すきっかけにはなるだろうけど、周りと違うから自分が間違っているとは限らない。もしかしたら間違っているのは周りの方かも知れない。

「周りと違う」→「みんなと同じにしなければ」

というロジックは、宋さんの言われるように、自分で考えることを放棄した付和雷同に過ぎない。