新しい本を買うとすぐに開き癖をつけるくせがある。開き癖というのが正しい呼びかたかどうかは知らないが、表紙から軽く折り目をつけながらページをめくってゆき、半分以上進んだら裏側からも同じように折り目をつけてゆく。こうしておくと、本が開きやすくなるし、逆に大きく開き過ぎて本が割けてしまうことも避けられる。開き癖をつけるのは、中学生の時に国語の先生から教えられて以来、習慣になっている。
開き癖をつけるときに、接着剤のつきかたが偏っていて表紙と裏表紙を同じように開けないことがある。例えば、表紙は接着剤の量が適切で目一杯開くことができるのに、裏表紙は接着剤がはみだし気味で十分に開かない場合などだ。細かいことではあるが、一度気になると簡単にはあきらめ難い。
我ながら人間の器の小さいことだ。

発注していた入門Haskell―はじめて学ぶ関数型言語も表紙が開き難くて途中で折り目を付けることになった。ちょっとだけ残念。もちろん本の内容とは全く関係が無い。

先日、去年のNHKラジオ英会話のテキストを整理していて、英語のエッセイが連載されていたことに気が付いた。見開き2ページ程度の長さで読みやすい英語で書かれている。これまで見逃してきたとはもったいないことをしていたものだ。手元に残ってい号は読んでしまったので、同じ著者の単行本を買うことにした。その1冊めがAmerican Pie―Slice of Life Essays on America and Japanだ。本の帯で大杉正明氏が書いている。「英語学習は、結局いい英語を読むことにつきます。」。
興味のある内容で、しかも良い英語で書かれているものを見付けるのが英語学習のカギなのかも知れない。

昨今の新書ラッシュで、ベストセラーやそれに準じる売上げを上げる新書が増えている。その走りは「バカの壁」だろう。次に思い付くのは「頭がいい人、悪い人の話し方」や「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 」だろうか。最近では「ウェブ進化論」が良く売れているようだ。人は見た目が9割も結構売れているようなので、そのうちベストセラーに数えられるかもしれない。

「日本神話」の謎と真実



入門Haskell―はじめて学ぶ関数型言語

American Pie―Slice of Life Essays on America and Japan

人は見た目が9割

「日本神話」の謎と真実