原書読み再開

長らく中断していた原書読みを再開した。終業時間の30分ほどで英語の技術書などを読む。この数年はペンローズ卿の『The Road to Reality』を少しずつ読んでいる。『The Road to Reality』は一般の人向けに古代から現代までの歴史に沿って数学と理論物理学を解説する本ということになっている。一般向けであっても、喩え話でお茶を濁すことなく、本格的な物理学や高等数学をどんどん出すという日本ではちょっと考え難い硬派な本である。

およそ10ヶ月ぶりの再開で話の流れはすっかり忘れてしまっているが、英語の読解という点では中断の前よりすらすら読める気がする。中断している間に英語で文章を書くことが多かったから、少しは読解力が上がったのかも知れない。ただの気のせいかも知れない。

なお、進み具合をここの右側のはてなグラフに記録している。それを見返すと、読み始めたのは2006年の7月で、中断したのは去年の5月らしい。ページ数は約1000ページで、ようやく430ページを超えたところなのでまだ半分にも至ってない。あと1年くらいで読み終えられるだろうか。

The Road to Reality
The Road to Reality
posted with amazlet at 09.03.27
Roger Penrose
Vintage Books
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どうでもいいけどこう分厚いと真ん中あたりのページは開きにくいねえ。無理に開いたら本が割れそうになるし。

信じられないくらい低価格。100倍払ってもいい。
それでも腐った日本の大学に「授業料」を払うより遥かに役に立つ。
(中略)
このレビューを読んでいるあなたがもし小学生や中学生や高校生なら、
引きこもりになってでもこの本に数ヶ月没頭してみてくれ。
日本の低俗極まりない受験勉強ごときに人生を浪費するな。
きっと世界観が変わる。
同時にいかに日本の教育が腐りきっているかわかるだろう。
日本の大学というのは非常に多くの場合「大学教員」及び
「大学職員」という大した価値も生み出せない連中を
食わせてやっているためだけに存在する公共事業だ。

アマゾンのレビューより

気持ちは分かる*1
さすがに小学生では厳しいとは思うが、自然数平方根から現代の宇宙論に至るまでの「数学と物理学の全てが書かれている」という恐ろしい本なので、原理的には小学生でも理解できる…かも。

*1:経験してみないと受験勉強が低俗極まりない時間の浪費かどうかは分からないだろうし、現実問題として日本では「学校行ってないけど『The Road to Reality』は理解しました!」で食っていくのは至難の業だろうけど。