安易に外来種

hilihiliのhilihili: エコに優しい

昨日、ある人からこんな話を聞いた。ホタルの餌に外来の、しかも単為生殖する巻貝を与えようとした人々がいた(あるいはいる:現在進行形)。

 こんな言葉もあったのだとか。

 この貝は1匹でも増えますのでホタルの餌に最適です。

やめてぇぇぇぇ!
『簡単に増える』のが、外来種の一番厄介なところなのにぃぃ!

 気になって調べてみたところ、どうやらこれ、外来巻き貝「コモチカワツボ」、神奈川の河川で大繁殖 - ホタルの独り言 Part 2で取り上げられているコモチカワツボのことだと思う。よもやいまだにこんな単細胞で愚かな行動をとる人間がいるとは*1!さすが科学立国ニッポン!
 で、この貝、案の定いろいろ問題になりつつあるらしい。米国では貝が靴にくっついて他に行かないように釣り人に消毒を呼びかけているとあるが、はたしてどれほど効果があるだろうか…。

 ちなみに同じ外来の貝として悪名高いジャンボタニシは、1980年代に食用として国内で養殖を始めたバカ者*2(しかもわずか数年で廃業してる)がいたせいで西日本の農家は大迷惑している。ムシキングブームに乗っかってペットショップで売られている外国のカブトムシなんかもそのうち問題になるかも知れない。(在来のカブトムシも堆肥を食べるので害虫扱いされることもある)

 霞ヶ関も余計な規制ばっかりしてないで、こういう短絡的な外来種の輸入こそ厳しく取り締まったらどうなのか(怒)!?(個人的には外国産の生物、特に昆虫や爬虫類・両生類のように小型のものは、輸入禁止にしても良いんじゃないかと思う。)

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4)外来種の貝を幼虫の餌にしない様にしましょう。生き残りの貝や卵が腐敗物と一緒に河川へ流れ込み繁殖する危険があるからです。

http://www.geocities.jp/npnfw960/hotaru/04-0/4-3.htm

外来の貝は、蛍が発光するために必要な栄養素が含まれておらず、その結果蛍が発光できない。そのために雌が雄を見つける確率が減り、繁殖できないと言うことだ。
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*1:あ、そうか。天然ホタルが減ったら業者は儲かるわけか!

*2:戦後ならともかく1980年代にわざわざタニシを食べたいか?