田植え

田植えの前には、まず田に肥料を撒いて耕運し、続いて水を入れてさらに耕運する。準備は平日に父親がやっているので、今回初めて肥料撒きをやった。
肥料撒きには粒子状の農薬散布用の器具を使っている。散布用の器具は、ポリタンクの底に水平に平べったいドラムをくっつけたような構造で、ドラムからは手回しハンドルが生えている。ポリタンクに粒子状の肥料や農薬を入れておいて、右手でハンドルを自転車をこぐようにぐるぐる回すとドラムの中の歯車が回転し、ドラムに開けられた穴から粒子が勢い良くばら撒かれる。
使う時はポリタンクの部分をベルトで首から提げて、本体を左手で支え、右手でハンドルを回しながら歩く。タンクに1回に入れられる肥料は6〜7kg程度だが、重さが首にばかりかかる。また、歩くときに腕を振れないことと、足場の悪い田の中を歩き続けなければならないので思いのほかくたびれた。
午後からは手伝いに来てくれた叔父も一緒に田植え。父親が田植え機(乗り込み式4条植え)を運転して田に向かう間、叔父と2人で少し離れた場所にある苗代から苗を運んだ。苗さえ運んでしまえば後は田植え機で植えるだけ。最初しばらく父親が運転した後、交代して残りを植えた。植える作業は2時間ほどで終了。
その後、畑で叔父が栽培しているジャガイモの草取りの手伝い。畑にはヒバリがたくさんいた。ヒバリの羽の色は地味な茶色で特に目立った模様などはないが、時々頭の羽が立つことと複雑な声で鳴くことでヒバリだと分かる。
叔父は畑での作業が終わってすぐに帰った。自分は使い終わった苗床トレーを水洗いし、父親は田植え機の泥を水で軽く流した。