『知的ストレッチ入門』

前にあらかた立ち読みしていたのだが今回なんとなく購入して読んだ。(購入を渋っていたのは判型が単行本サイズさばるからで、新書サイズであれば迷わず買っていた。)
毎日のストレッチで体が柔かくなるように知的生産力を高めようという本。
本の読み方から鞄や本棚選び、ブログとジャーナリズムについてなど、構成にはちょっと散漫な印象も受けるが端々にかなり有用なことが書かれている。それらは知的生産というよりちょっとした仕事上のハックとしても使える。例えば

それなりの技術を要領よく学ぶためには「自分より下手な人はどれくらいいるか」ではなく、「トップはどうやって状態しているのか」を知るほうがずっと生産的でしょう。

何かについて「考える」というのは「当面の答えを出す」に至る道程のことです。そうして、「考える」を最も効率よく深くこなす行為が「書く」と「話す」です。

さて仕事には、早く大量に処理することに価値がある仕事と、その人にしかできない仕事の2種類があります。

肝心なのは、自分なら誰よりも早く完璧にこなせる仕事があったとして、あなたが、その後もまったく同じ依頼を引き受けつづける人になっていくのか、それとも、この人に頼んだら別の形で解決して、マニュアル化してくれると思われる人になっていくのか、です。

などなど。

知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る
日垣 隆
大和書房
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