1912年の英国、裕福な家庭の夜の団欒に一人の警部が訪れる。ある若い女性が今夜自殺したと言う。警部の質問によって家族がその自殺に
岩波文庫にこんな面白いミステリーがあるとは思わなかった(偏見)。
布団に入ってふと何気なく読み出したら止められなくなってそのまま一気読み。それでもたいして夜更かしせずに済んだのは、元が劇脚本でほとんどが台詞であることと、字が大きめでページ数もさほど多くないおかげだった。もしもっと分量があったら今日は睡眠不足で仕事にならなかったに違いない。
実はシェイクスピアとか劇脚本をまともに読むのは本書がほとんど始めてだったのだが、非常に楽しめた。