今日も実験。疲れるのう。
今日は現行の装置と旧バージョンの装置とで制御系の動作を比較する。旧バージョンの装置は一応正常に動作していたということで、現行の装置がこれと同じ動作をしていればOKということになる。
ところが現行機がデジタル制御であるのに対し、旧バージョンはアナログ制御でかつ怪しげな積分回路やフィルタがつぎはぎに追加されていて、まっとうなPID制御になっていない。

実際、2つの装置に同じ信号を入力して出力を比較してみたところ、波形に少し違いが表れた。かいつまんで言うと、早い周波数の信号に対しては両者はほぼ同じ出力を返すが、遅い周波数の信号に対しては追随に差が出た。定性的には一方は比例制御で、もう一方は積分制御であることが原因と考えられる。つまり比例要素の定常偏差の分、長期変動に対する応答が遅くなるのだろう。

そのような違いはあるが、それ以外の挙動は両者でほぼ同じであり、発振などの明らかな問題は現行機でも見つからなかった。もちろん上記の微妙な差が性能に大きな影響を与える可能性はある。いずれにせよ周波数特性(ボード線図)を測定しないと詳しいことは言えない。
修理に出したロックインアンプがじきに返ってくるはずなので、それでボード線図を測定して比較することにする。