リファクタリング。ハードウェア依存のクラスをまとめておき、ハードウェアが無い場合にスタブに切替えてデモモードで動作するようにするのが目的である。リファクタリング対象であるクラスはハードウェアとの通信のために多くのクラスから利用される。つまり依存するオブジェクトが多く、コンパイルのたびにかなりの時間がかかる。コンパイルを待つ間ヒマなので読みかけの本を読んでいた。

デバッグルール

この本はハードウェアの不具合を解決する際の考え方ガイドである。「一度にひとつづつ変える」「履歴をつける」「電源を確認する」など、経験のある技術者なら自然に身にやっている事がルールとして整理されている。内容的には初心者向けの本なのだが、ルールの適用例として著者の経験が述べられており、単に読みものとして読んで面白い。それほど厚い本ではないので、回路屋や組み込みソフト屋は読んでみて損はないだろう。
組み込み装置の開発をしている部下にはぜひ読んでもらいたいのなのだが、中国人の彼にとってはこの程度の本でも読むのは大変かもしれない。さてどうしたものか。