今日は田んぼのイノシシ対策。10年近くやっている電気柵と、去年から始めた溶接金網(ワイヤーメッシュ)の設置。
 まずワイヤーメッシュを田んぼの脇の雑木林の境目に立てていく。あらかじめ父親がおおざっぱに草刈りをしている。支柱になる1mほどの農業用のポールを地面に打ち込み、メッシュの側辺を結束バンドで取り付ける(さほど締め付ける必要は無い)。メッシュの反対側の位置に次のポールを立てて、次のメッシュを位置あわせして、両側のメッシュとポールを結束バンドで取り付ける。
 言わばメッシュ同士を輪(バンド)で数珠繋ぎにして、輪をポールに通して立てているような状態で、厳密に言うとメッシュはポールにも地面にも固定されているわけではない。メッシュ一枚あたりはおそらく5〜6kgなので、数枚繋がっているとしても単純な重量で考えれば大型のイノシシなら持ち上げることはできるかも知れない。ただし、鼻で持ち上げたとしてもそのまま体をくぐらせて入ってくるのはかなり難しいと思われる。
 まあワイヤーメッシュはまだ2年目で連中も弱点に気づいていないと思われる。いずれは連続体当たりでポールごと倒したり、メッシュの下に穴を掘って入って来るかも知れない。やれやれである。
 ワイヤーメッシュの後は電気柵の設置。山側はワイヤーメッシュで囲ったので、隣の田んぼとの境界と農道を電気策で囲って、田んぼの全周囲を囲う。
 5mくらいの間隔でポールを立てて、金属線を編みこんだ紐を引き回し、乾電池式のパルス高圧電源を接続する。高電圧の電極は、金属線入りの紐全体と、地面(アース)になる。獣が金属線に触れると、獣の体を通じて金属線から地面に電気が流れてショックを与える。
 電気柵を始めた頃は面倒に感じたが、ワイヤーメッシュのしんどさに比べれば10倍楽である。