一日中装置の調整。
 困ったことにこの機械、15年以上作り続けているにも関わらず調整方法が確立されていない。比例係数やオフセットといった基本的な調整機構はあるが、非線形性を補正するには試しにギアなど部品を交換してみたり、ねじの締め込む強さを変えたり、ギアの噛み位置を変えてみたり、手当たりしだいにやってみて偶然マシな状態になるのを待つしかない。そういうことなので作業にかかる時間が予測できない。
 他社にないオンリーワン製品ならともかく、そここその価格で調達できるのだし、実際に顧客の希望で他社製品を採用することも少なくないのだから、手間ばかりかかる内製にはあまりメリットは無いと思う。
 少なくとも設計を見直して性能・取り扱いの完成度を上げるか、それができないならすっぱり諦めてほかのことに注力すべくだと思うが。