前回に掘りに来てから3日ほど経つらしいが、頭を出しているたけのこの数はそれほどでもない。聞いていたとおり、これまでのところ今年のたけのこは質も数もイマイチのようだ。もっとも、去年は4月前半まで全然採れなかったのが後半でまとめて生えてきたらしいので、これからどうなるかは分からない。
 3人で分かれて掘り始めたが、父親は早々に掘るのをなおざりにして倒れた枯れ竹の掃除(短く切って燃やす場所に集める)を始めてしまった。母親が前にぼやいていたとおり、父親はとにかく焚き火をしたくて仕方がないらしい。(心配なので、火を使うときは叔父か自分が立ち会うようにしている。)
 デスクワークばかりで体がすっかり鈍っているので、1時間も掘ると結構しんどい。それでもたけのこの数が少ないので、3人で2時間ほど掘るとメインの竹薮は概ね掘り終えることができた(頭を出しているたけのこのみだが)。
 日暮れまでまだ時間があったので、手前の竹薮も手を入れることになった。こちらの竹薮はずっと前に売却済みなのだけど、土地の所有者(企業)がもてあましていおり、好きに使って良いことになっている。さらに、この竹薮の脇を通らないとうちの竹薮に行けないこともあり、最低限の手入れはする必要がある。最低限というのは軽トラが通れる程度に枯れ竹をどかした程度のことで、どう見ても荒れた状態である。
 もともと狭い上に荒れているせいもあって、こちらの藪のたけのこはそれほど多くない。目に付いたものを全部掘るのに1時間もかからなかった。
 父親はあいかわらず枯れ竹の整理に精を出していたが、枯れ竹が多すぎて集めるだけでは埒が明かない。少しずつでも枯れ竹を燃やせるように場所を作ることになった。比較的竹の少なく、なるべく上空に枝や葉が張り出していない場所を選び、不要な竹を1本だけノコギリで切り倒した。地面が少し傾斜しているのでシャベルで少し削ってできるだけ平らにしようとしたものの、竹の根などが邪魔でなかなか捗らない。そうこうしているうちに日が傾いてきたし、どのみち今日で全部でできるわけでもないのでそこそこで切り上げることにした。(本当ならこういう藪掃除は冬の間にすべきだし、これから農繁期に入るしで実際に燃やすのは冬になるかも知れない。)
 結局この日に掘ったたけのこは全部で3カゴ+α程度。(マメに掘っていないからか)たけのこの平均的なサイズはやや大きいような気がする。掘ったたけのこは濡らしたムシロで覆っておいて明日の朝に市場に出すことになるが、時期*1もたけのこの質も良くないので、5000円程度にしかならないだろうとのことだ。

*1:収穫の多い時期は買い取り値が下がる