ほぼ一日中本の電子化。
 昼過ぎに古紙の回収業者が来るのでそれまでにできるだけ本をスキャンして古紙に出した。回収業者が行ってしまった後もその勢いのまま電子化を続けたが、午後からはコミックスの電子化を始めたので、冊数的にはあまりはかどらなかった。やはりコミックスのスキャンは手間がかかる。
 コミックスのスキャンに手間がかかるのは、一つには紙を1枚ずつスキャナにセットしなければならないkらだ。本の電子化で一番避けるべきは重送(紙が2枚以上重なったままスキャンされてしまうこと)だ。普通の文字ばかりの本なら、全部スキャンしてからでも総ページ数をチェックすればページの抜けを簡単に見つけることができる。さらに、各ページに印字されているページ番号をチェックすることで、どのページが抜けているかを見つけるのもさほど難しく無い。
 これに対して昨今のコミックスでは、ページ番号が印刷されていないページが多い。目次を見れば総ページ数くらいは分かるが、もしページ抜けが分かったとしても、どこが抜けているかを調べるのは容易では無い。スキャンしたPDFファイルや画像ファイルを一枚ずつ元の本と比較していくしか無い。さらにその元の本も、スキャンの際にバラバラに断裁されているので、扱いが雑だと既に順番が狂っている可能性もある。そうなったら1頁ずつ読んでいくしかないが、マンガは2頁くらい飛んでいても何となく読めてしまう場合もある。そうなったらもはやお手上げだ。
 つまり、コミックスのスキャンは、最初にページ抜けや順番間違いが起こらないように、1枚ずつ丁寧にスキャナにセットするのが安全ということだ。
 さらに、コミックスのように「絵の綺麗さ」が重要な本は、スキャン後の画像にゴミや汚れが無いかチェックする必要がある。キレイさにどこまでこだわるかは個人の自由だろうけど、カラーページや重要な場面でゴミ(たいてい細い縦線)が画面を台無しにしてしまうのは避けたいだろう。となれば、スキャンの途中はこまめにスキャナの読み取り面を掃除し、スキャン後は前画面を目視してゴミの有無をチェックする必要がある(ゴミは色の濃いの部分で目立つのでベタ部分に注意して見ると良い)。そしてゴミがあったページは、そのページだけ再スキャンして置き換える必要がある。
 などなど、とにかくコミックスを綺麗に取り込もうとすると普通の本の3倍は手間がかかるのだ。

 というわけで、午前11時前から午後9時くらいまでのほとんどの時間、ずっと立って作業していたので足が棒のようになった。