朝礼、ミーティングは何事もなく終了。基本的に自分で考えることをやめて、言われる通りにすることに決めたら上司ともめることはほとんど無くなった。その代わり、明らかに無駄と思えることでもやなければならなくなった。
 例えば別に急ぎでもない品物を、高速道路を往復4時間近くかけてメーカーまで取りにいくようなこともしなければならない。1日待てば宅配便で(送料はメーカーが負担して)送ってもらえるのにもかかわらずわざわざこちらから取りに行くように上司が指示する理由は、「現地で品物を確認すれば、もし問題が見つかったときにその場でメーカーに改善を頼めるから時間の節約になる」ということらしい。けど、道具も機材も十分には持って行けないこちらが、メーカーの試験を通過した品物の不具合を即座に見つけられる可能性はほとんど無いだろう。であれば、期待値で考えれば、会社で他の仕事をしながら宅配便が届くのを待つ方が時間と費用(ガソリン代+高速料金)の節約になると思う。
 以前はこのような場合、「宅配便を待つ方が得だと思います」と馬鹿正直に意見を述べて「迅速に仕事をする気がない」とお叱りを受けていた。しかし、よく考えてみれば時間と費用を無駄にするのは会社であって、別に自分が損をするわけではない。
 年齢給制*1で、しかもこれ以上昇級が期待できない状況ではささやかな節約のために上司の怒りを買うことに何のメリットもない。わざわざ余計なことを言って怒られるのはバカのやることだ。
 最近ようやくこういう「大人の対応」が出来るようになってきた。普通はもっと若いうちに身につけるべき処世術なのかもしれない。そういう意味でこれまでの自分は本当にアホだったと思う。
 とは言え、一方でこういう行動を続けているとそのうち自分がダメになるという予感もする。「大人の対応」はあくまで揉め事を避けるための一時しのぎに止めておいて、早めに環境を変えた方が良さそうだ。

*1:もちろん会社は成果を評価していると言ってはいるが