『声の網』

 星新一による12章からなる連作小説。仮想の近未来、電話によって情報化された社会に潜む不気味さを描いている。
 インターネットという概念の無かった1970年の作品であるため、電話と情報センター(情報銀行)が発達した世界が描かれているが、そこで起こる事件や人間の行動は現代のネット社会でのそれらをリアルに予言している。

声の網 (角川文庫)
声の網 (角川文庫)
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星 新一
角川書店
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