竹槍で惨敗したからB29の模倣品を作れと?

KAMIKAZE - カレーなる辛口Javaな転職日記

ITに国境線はないため,小さな国内市場に留まる限り,世界市場を相手にしている企業とは物量の差で敗北は必至.かといって,出て行って戦っても竹槍じゃB29に勝ち目はないけどね.

 これはITに限らず特殊機器のように市場サイズが小さい分野の国内企業もそう。
 最初から国内市場しか見てないから投資もマンパワーも大きくできない。最初から世界市場を目指して投資や人材確保をやってきた海外の企業に比べるとスケールメリットが出せないから、性能も利益率も低い製品しか作れない。で、コストを抑えるためにサービス残業とかが横行する。
 そうこうしてるうちに、海外企業の製品が日本市場にも入ってきて自社の売上げが落ちてくる。その時になってようやく経営陣も慌て始めて、何とかしろと現場を叩く。ありがちなのは、現場にその海外企業の真似をするように強要すること。
 しかし、もともと設備や技術力で勝負にならない上に、既に奪われた後の市場に劣化コピー製品を後追いで出しても勝ち目は無い。市場が小さくて買い替え頻度が低い分野では特に巻き返しは難しい。
 でも現場がそういうことを言うと、やる気が無いとか気合でどうとかとか、帝国陸軍が唱えていたような精神論で叱責されてしまう。本当は経営陣が竹槍しか用意しなかったこととか、人材を粗末に扱ったこととか、B29の接近に気づかなかった(もしくは無視した)ことが原因なのだけど。

 結局、勝ち目がないからと国内に引きこもっていても、いずれは世界制覇を目指してB29が日本国内にも攻めてくるので長くは持たない。