顧客からの連絡を受けて今更にノイズの調査。ずいぶん前に出荷した製品で、これまで普通の用途には使えていたはずなので、大問題ということではないと思うのだけど…。当時はソフトウェアを作るだけで手一杯で電気的なノイズのことまで調べることができなかったし、そもそも一番素人な自分が装置全体を見なければならないとは考えてもいなかった。
 本来ならこういう問い合わせにも回路や試験を専門にしている人間が当たるべきだと思うが、頼んでも放置されるか、現象だけ確認して後はこちらに丸投げされるだけなので、期待するだけ馬鹿らしい。そもそも、責任の所在を明確にしない会社の風潮のせいで、彼ら自身も今回のような場合に自分が当事者だとは思わないようだ。このような状況はマズイとは思うが、これが会社の方針と言うかずっと続けてきたやり方なので、批判しても仕方が無い*1。結局は全部自分でやるしかないということだ。
 ともかく社内にある同型の機体でノイズを確認してみると、連絡にあったのとよく似たノイズが確かにある。この機体も社内でずっと使ってきたものなので、普通の測定には支障は無いはずだが、より高精度な測定をするときには障害になるかもしれない。社内で高精度な動作検証をしたことがあるかは実験系部署の人間に訊くしかないが、あいにく当人が明日まで不在なので確認はその後になる。
 明日は自分でできる範囲でもう少し詳しく調査することにする。
 

*1:「まあまあ君の言うことも分かるけど、ウチは今までそうやってきたのだから…」と理解を示すふりをしつつ無視されるだけ