泥酔で家宅捜索?

歯医者の待合室に置いてあった新聞でも、一面全部が草薙剛の逮捕記事だった。家宅捜索までされたそうな。
酔っ払って深夜に大声を出しただけでしょうに、これはいくらなんでも大げさ過ぎないか?良くも悪くも日本は世界に類を見ないほど酔っ払いに寛容な国だったはず。

http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/04/post_63.html

現場の(元)おまわりさんとしては、どう思うかと。
そしたら、案の定、「これは、おかしい」と。

黒木さんによると、草磲君が泥酔状態で正常な判断ができない場合は、警察官は警察官職務執行法警職法)によって泥酔者を保護するのが通常だそうです。
公園など公共の場所で全裸になっていれば、法的には「公然わいせつ罪」を構成することは可能だそうです。
しかし、警察官の職務の第一は市民の安全を守ることで、この場合、ふつうの判断なら逮捕ではなく保護なんだそうです。

そもそも本件は「騒音苦情」であって、実害がない。
わいせつによる被害者もいな。
逮捕権の乱用ではないか、と。

ここから先はぼくの推測ですが、「騒音苦情」を受けて駆けつけた警察官は、
全裸で叫ぶ草磲君の異常な行動を見て、「こいつ芸能人だし、クスリやってんじゃないか」と思いこんだ、見込み捜査だったんじゃないかと。

だから尿検査までされ、陰性だったにもかかわらず、引っ込みがつかなくなって家宅捜索までやってしまった。

なるほど。ありそうな話だ。

それにしても、田母神論文自衛隊小沢一郎の秘書を逮捕した検察、今回の警察と言い、このところ公的武力集団が暴走気味の行動をとることが多くないだろうか?
田母神論文のときにシビリアンコントロールの不安について「最近の日本は軍部が暴走した戦前と状況が似ている」などと言われていたことがあったけど、あながち的外れでもなかったのかもしれない。
次にまた北朝鮮が何かやらかしたら、それを口実に武力組織が先頭を切って戦争に突入*1…なんて空想が杞憂で済みますように。

*1:もしそうなったら、北朝鮮のミサイルはどこに落ちるか分からないわ、自衛隊は連絡ミスで防衛失敗するわで、近代戦とは思えないロシアンルーレット合戦になったりして。