朝から実家で稲刈り。叔父と従兄弟が手伝いに来てくれた。
先月設置した動物よけの電気柵が有効だったようで、今年はイノシシに田を踏み荒らされなかった。イノシシが居なくなったというわけではないようで、柵をしていない隣の田はしっかり侵入されていたらしい。
朝からその電気柵を取り外し、二手に分かれて稲刈り開始。
一方はワラを取るための作業を分担する。バインダの操縦者と稲束を畦にまとめる役との2人での作業になる。刈り取った稲を穂の付いたまま束にして紐で縛る。刈り取りから紐で縛るまではバインダと呼ばれる機械がやってくれる。バインダは、いわゆる耕運機のように自走はするが乗り込むことはできない。人間は、バインダの進行について歩き方向を変えてやる必要がある。稲の束は後で脱穀(穂からモミをふるい落とす)するので、畦にまとめて積んでおく。
もう一方はコンバインと呼ばれる機械で通常の稲刈りをする。コンバインの操縦者と米袋を運ぶ係りの2人以上での作業になる。コンバインとは、刈り取りと脱穀とワラの裁断という複数の機能を結合したという意味の呼称なのだろう。この機械は乗り込み式で(小型のものは乗り込めないものもある)、刈りとられた稲は脱穀された後に5センチくらいに裁断され、後方に捨てられる。脱穀されたモミはコンバインの側面に吊るした袋に注ぎ込まれる。袋とその上にあるタンクがいっぱいになるとブザーが鳴るので、運転者は走行を停止し、いっぱいになった袋のジッパーを閉じて、新しい袋に交換してから走行を再開する。いっぱいになった袋はその場に置いていかれるので、別の作業者が回収してトラックに積み込む。昔は米袋を回収する時に人力+一輪車で運んでいたが、10年ほど前からガソリンで動く運搬車を使っている。
ワラ用の稲を刈る作業は早めに終わるので、それが終わったらそっちの人員も通常の稲刈りの補助に回る。この間は少し人数が余り気味でのんびりした作業になる。
通常の刈り取りがある程度済んだら、適当なタイミングでワラ束の脱穀をする。積み上げたワラを一つづつコンバインにかけて脱穀する。このときコンバインは裁断をしないモードにしてある。これの作業は、束を拾って渡す係、渡された束を機械に差し込む係、コンバインを操作する係、そして脱穀の終わったワラを畦に戻す係、の4人くらいでの作業になる。10月とは言え日差しは結構強いので、この作業が一番疲れる。脱穀の終わったワラは米袋と同じように軽トラで農業小屋に運ぶ。一回では運びきれないので、何度も往復することになる。農業小屋では順番に米を乾燥機にかけ、後日籾摺り*1をして玄米にする。玄米にした状態で販売したり冷蔵庫に保管することになる。

*1:もみすり